双極性障害の人生の一例part1
私は27歳にして通信制の大学に通っている。
このブログは大学の講義を聞きながら書いている。講義の内容をろくに理解せず形式的に単位を取ろうという考えだ。
昔は勉学に対する意識は低くなかった。小学校では同級生と遊ぶ時間を犠牲に勉強に励み、県で最難関の中高一貫校に合格した。
合格してからは「なんだかんだ自分は東京大学に行くのだろう」と考え、特に努力はしていなかった。高二、高三になってから努力すれば間に合うと思っていた。
体調がおかしくなったのは高二からだ。ある日突然学校に行けなくなり不登校になった。学校でイジメなどの嫌なことは全くなかった。強いていえば学園祭の幹部をしていて勉強が遅れていることがストレスではあった。
母親はヒステリーになっていたが父親と姉は「学校が嫌になる時期もあるだろうから放っておけばいいだろう」というスタンスだった。
しかし一向に不登校が終わることはなかった。
精神科に連れていかれ「鬱病」と診断された。
双極性障害は躁状態が観測されるまでは「鬱病」と誤診されるケースが多い。私も高三の終わりに入院するまでは鬱病といわれていた。
父親は精神病に対する理解が薄く、激しく衝突した。「鬱病なのに元気なときがあるのがおかしい」と言って怒鳴ってきたのはある意味的を得ていたが、両親との仲は最悪になっていた。
そんななか私が入院するきっかけとなる事が起きる。典型的な躁エピソードの出現である。
【part2に続く】